64歳の女性 補聴器 両耳装用のお客様の話
お孫さんの幼稚園へのお迎えを娘さん夫婦に代わり毎日つづけていたそうです。
若いお母さんとの会話や病院の受付など、早口や少しはなれた声が聞きにくいので特に初対面の方とお話するときはとても気を遣われるそうです。
もちろん補聴器をつけてきこえを補っています。
見た目もとてもお若く、目立たない極小の補聴器をお使いですので、まさかご本人が補聴器をつけているとは誰も気がつきません。
でも、今度、小学生になるお孫さんは小さい時からおばあちゃんの「きこえ」や「補聴器」を大切にしている気持ちを、ずつと、そばで見ていて幼心に感じていたのかもしれません。
あるとき、病院の受付カウンターのようなところで、受付の女性とお年寄りの女性の会話のやりとりをしている場面にお孫さんと遭遇したそうです。
お年寄りの女性が受付の女性の声がどうしても聞き取りにくかったのでしょう。
それを感じたお孫さんが、周りも気にせずに突然「もう少し、ゆくっりやさしくおはなししてあげて!」と受付の女性に言ったそうです。
なんにも教えていないのにお孫さんが自然に行動されたことにびっくりしたそうです。
どうやら、お客様はお孫さんには「おばあちゃんには補聴器が大切なものなんだよ。」「ゆっくりはなしてくれると聞きやすいんだよ。」のようなことをなんとなくお話していたようです。
なんにも教えていないのに、私(おばあちゃん)のことをみていてくれて、わかってくれたお孫さんがとても愛おしく、優しい気持ちがとても嬉しかったとお話してくれました。
「トイレの神様」という歌が注目されている時代ですが、おばあちゃんからお孫さんへ伝える気持ち。
お孫さんもおばあちゃんの背中をみて何かを感じていたのかもしれません。
きこえにくいとどうしても受身がちになりやすいですが、補聴器をしている人の気持ちを、自らご家族やお孫さんに伝え教えることも大切ではないかと感じました。
名古屋店 M