相手の話がゆっくり聞こえる補聴器があれば、難聴者は随分助かると思ってました。
ですが、実際は別の問題が発生して使い物にならないそうです。
感音性難聴の多くは音が聞こえにくくなるのと同時に、言葉の内容を聞き取る力も落ちてきます
補聴器を使えば聞こえなかった「音」は聞こえてくるようになります。その一方で、聞こえてくる音の内容
(言葉の意味)を理解するのは、その人の「脳」です。
補聴器も音を大きくする以外に様々な機能で言葉の聞き取りを補助します。
例えば、「言葉以外の音をあまり大きくしない」雑音抑制機能を働かせたり、「正面以外の音をあまり大きくしない」指向性機能です。
なるべく目的外の音を少なくすることで、相手の音声を強調しようとする考えです。
ですが、静かな部屋で一対一で会話する状態、つまりは必要な音しか聞こえない状況であったとしても、
相手が早口であったり不明瞭な話し方をすれば内容の聞き取りは難しくなります。
ですので、補聴器を装用している人に対しては、顔を見て・ゆっくり・はっきりと話す事が大切です。
さて、ここからが本題です。
実際、テレビやラジオ、携帯電話などでもゆっくり聞こえる機能は有効に働いているわけですので、
補聴器も相手の話し方を遅くして聞かせてくれれば素晴らしいんではないかと思いました。
そんな話を某メーカーの技術者と話していたら、やはり実際に試したことがあるそうです。
その結果は・・・・ 全然ダメ
相手の話を聞くだけなら良いのですが、自分の声まで遅れて聞こえるようになると、うまく発声できなくなってしまうそうです。また、
テレビや電話ならともかく、実際面と向かって話している人の口元と音声にズレが生じる違和感は相当な事のようです。
せめて何かボタンを付けて、自分が話すときと相手が話すときで切り替えることも検討したそうですが、実用的とは言い難いのだとか。
やはり当面は周囲の方の協力も必要なようです。
顔を見ながら、少しゆっくり話をする
楽しい会話のために是非お願いします。
            by 岐阜店