お客様とお話をしていると、時々出てくる話。
「私、鼓膜が無いから聞こえないんです。」
これは「鼓膜がないから補聴器を付けても無駄です」という意味で言われることが多々あります。
確かに鼓膜があるのと無いのでは、聞こえ方が違います。しかし、鼓膜が無くても音は聞こえるんです。
もし、鼓膜が無いという理由で聞こえないと諦めている人がいるなら、一度補聴器を試してみてください。鼓膜が無くても聞こえます。
鼓膜はただ単に音を増幅する器官です。
3つの耳小骨とセットで音を大きくして内耳に伝えています。
電気信号への変換などは内耳の役目なので、鼓膜や耳小骨などの中耳から外の部分は物理的な拡声器。つまりは、補聴器と同じ役割と考えていいでしょう。
ですので、「鼓膜破れて聞こえにくくなった人の方が、補聴器が適合しやすい」と言い切ってもいいかもしれません。
逆に内耳に問題が発生した老人性難聴は難しい点も多いのですが・・・